皆様こんにちは!
DISCOVERカワスイをご覧頂きありがとうございます。動物飼育クルーの稲葉と申します。今回の<新たな魅力AtoZ>のお題は『T』ということで「オニオオハシ(英名:Toco Toucan)」のご紹介です!
なぜ宝石?
南アメリカの中部、いわゆるアマゾンと呼ばれる熱帯雨林に住んでいるオニオオハシですが、その特徴はなんといってもこの大きく派手な色のくちばしです!
また、青く綺麗な目とその周りをまるでお化粧のように包むオレンジ色の羽毛と、その色鮮やかさからオニオオハシは「アマゾンの宝石」とも呼ばれています。
綺麗なだけじゃないんです!
特徴的なこのくちばしは、なんと体の⅓の大きさを占めています。そんな大きなものが付いていて重くないの?という疑問が思い浮かびますよね。実はこのくちばしの中身はハニカム構造という蜂の巣のような構造になっており、とっても軽いんです!
さらにこの構造は外からの衝撃にも強いため、軽くて硬いというすごいくちばしなんです。
なかなか想像がつきづらいですが、実はこのオニオオハシはキツツキの仲間で、野生ではこのくちばしで木をつついて自分の巣穴を作る行動も見られます
またこの大きなくちばしには先端まで細かい血管が張り巡らされており、体温が上がりすぎないよう放熱する役割も果たしています。一年中暑さが続くアマゾンではとても重要な機能となっています。
でも少し難アリ…?
しかしこのくちばしですが、大きいがゆえに視覚的には少々デメリットもあるようです。顔が横を向いているなと思っても、実は正面をじっと見ている、なんてことがよくあります。人間からしてみれば不便に思えますが、オニオオハシは上手に様々な方向を観察しています。
顔を色々な方向に傾けてキョロキョロしている姿はとても愛らしいので、オニオオハシを見つけた際にはその様子もぜひご覧下さい!