カワスイ飼育担当クルーの生きものトリビア<新たな魅力AtoZ>
水中をうごめく電気ショッカー編

みなさん、こんにちは!
飼育担当クルーの林です。 主に、南アメリカゾーン・アマゾンゾーンの魚の飼育担当をしています。
今回は<新たな魅力AtoZ>の”E”から始まる生きものをご紹介していきます!

ん?ウナギ‥?

ウナギのようなシルエットをしていますが、こちらはウナギではなくデンキウナギという魚です。 <AtoZ>の”E”はデンキウナギの英名“Electric eel”の頭文字からきています! ちなみに学名も“Electrophorus electricus”で頭文字は同じく“E”なんですよ!

体の構造

名前にはウナギと入っているけど、ウナギとは何が違うの?と気になりますが、体の構造や生息している地域、分類もウナギとは全く違うのです。 体の構造ですが、肛門がなんと頭の真下辺りにあります。(赤丸の中にあるくぼみ)
では、それより後ろの方はどうなっているかというと‥ 頭の後ろ、なんと体長の約4/5が筋肉(発電板)でぎっしり詰まっていて、頭がプラス極(+)、尾がマイナス極(-)になっています!! デンキウナギはその名の通り電気を発することで広く知られていますが、それだけの高電力を発電するためにはそれだけ大きな発電器官が必要になるというわけです。
ちなみにデンキウナギの最大電力は約800Vといわれています。 家庭用の一口のコンセントは100Vなので、約8倍もあります!
ですが、実際に電気を発するのは1000分の1秒で相手を気絶させるのが主な用途のようです。
それでも絶対に触れたくはありませんね!
また、ただ獲物を捕らえる為に電気を発すること以外にも、弱い電気の磁場を発生させて障害物の位置など周囲の環境を把握するのにも使ったりします!なので、濁っている場所では大活躍というわけです。

感電しないの?

これだけの高電力を出していて自分自身は感電しないの?と不思議になってしまいます。
実は多少感電しているようですが、体内には脂肪が豊富にあってそれが絶縁体の役割を果たしているため感電死してしまうことはないそうです。
カワスイクルーは感電しないように、デンキウナギのいる水槽へ手を入れるときはこちらのゴム手袋をはめて作業をします!
こちらのデンキウナギは9階のアグア・ラボエリアの水槽にいるので、ぜひ会いに来てくださいね!!

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