カワスイ飼育担当クルーの生きものトリビア<新たな魅力AtoZ>
改良品種の親!?ドワーフグラミー編

皆さん、こんにちは!
お魚担当クルーの飯村です。
今回は【D】から始まる生きものであり私の担当水槽ですくすく成長している「ドワーフグラミー」をご紹介します。

カワスイにはグラミーだけを展示している水槽があるのはご存じですか?

グラミーとは、長い腹ビレがトレードマークの南アジアから東南アジアにかけて分布している熱帯魚です。
カワスイでは、なんと6種ものグラミーの仲間が仲良く暮らしています。
「チョコレートグラミー」、「キッシンググラミー」、「パールグラミー」、「ハニードワーフグラミー」、「シルバーグラミー」そして今回紹介する「ドワーフグラミー」です!
とてもきれいな体色が特徴的ですよね!
よーくみるとストライプ柄の綺麗な模様とところどころ青みがかった体色も美しいです。
ちなみにこの写真はオス。
メスは・・・・・
このような体色です。オスに比べると少し地味な印象ですが光をあてると鱗が輝きます。
オス・メス共に体色が美しいのが「ドワーフグラミー」の魅力です!

またグラミーはアナバス亜目の分類の中に分けられます。アナバス亜目の中にはグラミー以外にも馴染みのある「ベタ」という魚も含まれています。よくアクアショップで売っている「ベタ」が瓶やコップなどで店頭に並んでいるのを見たことはありませんか?普通の魚だったらブクブク(エアレーション)も入っていない水槽に長時間いれたら酸欠で死んでしまいますがベタは死にません。なぜかというと私たちと同じ空気呼吸ができるのです!鰓の上部にラビリンス器官(上鰓器官)があり、水面で空気中の酸素を体内に補給することができるんです。
そして、同じアナバス亜目のグラミーにも同じ器官がそなわっているのです。
鰓呼吸もできるのに空気呼吸もできるなんてなんて羨ましい…。水温が高い地域に住む魚だと水温上昇で水に溶け込む酸素が少なくなってしまうのでその環境でも生き延びるため空気呼吸もできるよう進化したと言われていますが、過酷な環境化に住む魚ほど生命力が強いように感じます。
・・・でも補助的役割で空気呼吸を使うと言われているので皆さんがお家でグラミーを飼うときはちゃんとブクブク(エアレーション)入れてあげてくださいね!

ドワーフグラミーの繁殖方法

アクアショップでも多く扱っている「ドワーフグラミー」ですが繁殖方法もとても変わっていて魅力的! メスが卵を産む前にオスが水面に泡巣を作るのです!一見水槽が泡立っているようにしか見えませんが…
これが泡巣。(写真はパールグラミーが作った泡巣)この泡で卵を外敵から守るのです。

メスが卵を産んだら泡巣まで運ぶのもオスの仕事!その後はオスが卵から稚魚の面倒を見ます。オスの仕事は、泡巣を作って・・卵を運んで・・子育てをする
まさにイクメン!!「ドワーフグラミー」のオスに惚れちゃいますね!

ドワーフグラミー」の魅力知って頂けましたか?「ドワーフグラミー」には体色が様々な改良品種が多く存在します。〇〇ドワーフグラミーとよばれる改良品種は「ドワーフグラミー」から始まっているのです。そのくらい古くから人々に親しまれてきた「ドワーフグラミー」ぜひ見に来てください!

他のグラミーも仲良く同じ水槽で暮らしています!その際は私にもお声かけてくださいね!
では!

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