カワスイ飼育担当クルーの生きものトリビア<新たな魅力AtoZ>
細かい模様が魅力的!縁の下の力持ち クイーンアラベスクタイガープレコ編

こんにちは!今回の〈新たな魅力AtoZ〉を担当する、飼育クルーの山﨑です。 南アメリカの担当で水草が好きなので、パンタナル水槽など魚と水草が調和している水槽を見てきれいだな~というお客さまの声を聞くのが楽しみのひとつです! さて、今回のお題は「Q」!

細かい模様が美しい小型のナマズ

Qで始まるカワスイの生きものはすごく少ない!Q…Q…頭を悩ませて出てきたのが、「クイーンアラベスクタイガープレコ」でした!かなり長いお名前ですね。ブラジル、タパジョス川に生息していて、成長しても全長10cm程度の小型のナマズの仲間です。細かい唐草模様が特徴で、それぞれの個体で違った模様が楽しめるのが、本種の魅力の1つです。カワスイでは9Fのレンソイス水槽をはじめ、複数の水槽で展示しています。流木の下やその間などに隠れていることが多いので、時間帯によっては見つけるのに苦労するかもしれません。観察するなら、エサを与える午前中のタイミングが狙い目ですよ。  
魅力的な模様

縁の下の力持ちで飼育担当クルーを助けてくれる

プレコの仲間は草食性が強く、下向きの口でコケなどを食べるナマズの一種です。しかし、クイーンアラベスクタイガープレコは、草食性はそれほど強くなく、赤虫などの動物性のエサもよく食べます。カワスイでは、他の魚が食べ残したエサをきれいに食べてくれるので、水槽をきれいに保つ縁の下の力持ちとして活躍してくれています。きれいな模様で楽しませてくれるだけでなく、管理の面でも飼育担当クルーを助けてくれるありがたい存在です。適応できる水質の範囲が広く、丈夫で飼いやすい種類とされていて、性格も温和。他の魚とけんかするようなこともありません。    
赤虫を食べる様子

オスとメスも見分けられる

ナマズの仲間は外見でオスとメスを見分けることができる種類がいます。特にわかりやすいのは、9Fの多くの水槽にいるブッシープレコ。オスは口の近くにあるひげのような突起が特徴的です。
クイーンアラベスクタイガープレコもよ~く見ると見た目で判別することができます。それでは、オスとメスの違いをご説明します。まず、オスの特徴はメスよりも体が大きくなり、尾ビレの近くの体の側面、胸ビレ、頭部に目立つとげが見られます。メスはオスと比べると体が小さく、体や頭部などの表面が比較的なめらかなのが特徴です。残念ながら目立つ特徴が出ている個体がいなかったため説明だけになってしまいましたが、カワスイの中で複数のクイーンアラベスクタイガープレコが入っている水槽があったら、写真を参考にぜひ各部を見比べてみてくださいね
   

お知らせ

カワスイのアマゾンゾーンでは、ナマケモノのアコ・ピコをはじめ、カピバラやオニオオハシなどさまざまな生きものが生活しています。      
▲完成イメージ
そこで、今回の改修では、デッキを拡張するとともに木やツタを使い、生きものたちがよりよく過ごすための場所づくりと、お客さまがより近くで観察できる場所を作ります。      
▲アーチの上にいるナマケモノを見上げるイメージ
生きものたちにとって快適な住環境を実現することは、さまざまな行動を引き出すことに繋がります。 その様子を皆さまに近くで観察していただくことで、生きものの生態を知ってもらいたいと思っています。      

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